前回もお伝えしましたとおり、2017年5月に「民事の一部を改正する法律」が成立しました。
この法律が、2020年4月から施行されることとなりました。
今回も、改正された点をご紹介致します。

遅延損害金

遅延損害金については、「債務者が遅滞の責任を負った最初の時点における」法定利率が適用されます(419条1項)。
不法行為に基づく損害賠償請求権については、不法行為があった時に直ちに債務者が遅滞の責任を負うと考えられているため、不法行為が施行日前であるかが遅延損害金の額を定める基準になります。
交通事故であれば、2020年3月31日以前に発生した場合の遅延損害金率は、旧法の年5%であり、2020年4月1日以後に発生した場合の遅延損害金率は、改正民法が適用されます。

中間利息控除

中間利息控除に適用される法定利率の基準時は、「損害賠償の請求権が生じた時点」です(722条1項・477条の2第1項)。
交通事故の場合、原則として事故時における法定利率により計算することになります。
2020年3月31日以前に発生した交通事故における中間利息控除に用いる利率は、旧法の年5%であり、2020年4月1日以後に発生した交通事故の利率については、改正民法が適用されます。